☆サイズ直し&新品仕上げ 2
1の続きです。
各所に気をつけながら、リングを広げたら追加で足す地金(プラチナ)を用意します。
足す地金はサイズに合わせてカーブをつけておきます。
そして、切った箇所よりも少し大きめの地金を挟み込みます。
それからこの接合点を
ロウ付け(溶接)します。
ロウ付け(溶接)と言うのは母材になっているプラチナより少し純度の低い地金(ロウ材)を接合部分に流し込む作業の事です。
純度が低い分、融点も下がり溶けるのが早いのでその温度差を利用します。
ガスバーナーで火を当て
ロウ材を溶かし込むのですが、高温になる為そばに入っているダイヤが一緒に焼けてしまわないように水の中にリングを入れて溶接部分だけ外に出しておきます。
私の場合はこんな感じです。
綿のようになっている部分は水で浸っています。バーナーで高温にすると水がどんどん蒸発していくので、早く作業をしなくてはいけません
失敗は許されません
溶接が終わるとこんな感じです
周りの母材をなんとか溶かさずにロウ材のみを溶かし込みました。
この場合、流し込むロウ材は出来る限り母材のプラチナと同じぐらい金性の高い物がよいです。
融点の低いロウ材ですと作業は簡単なのですが、後で綺麗に仕上げる事が出来なかったり、作業の痕が解ってしまいます。
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